革を敷く

革を敷く
革を敷く

私にとっての理想的な大人の仕事風景は、机の上に紙を1枚だけ置いて愛用の万年筆が1本ある・・というもの。
テレビも音楽もついていない静かな部屋で紙を前にじっと考えて、思いついたアイデアをポツポツと書いていく。
そんな風に仕事したいと思うし、そうやったからと言って古臭いアイデアしか出ないわけではないし、パソコンを点けてネットを駆使していろいろ調べまくってもいい仕事ができるとは限らない。
万年筆の愛用者だったという、先日亡くなった高倉健さんはそんな風に著書の原稿を書いていたのではないかと想像している。

地味な毎日の繰り返しの我々にとって、健さんの演じる寡黙な人物はお手本のような存在だったので、ご高齢だったとはいえ早すぎる、もっと健さんの演じる男を観たかった。
惜しい人を亡くしたと思っています。

紙1枚の下に革のデスクマットを敷くとさらに快適に書くことができるので、そのシンプルな仕事の装備に、デスクマットと机上にわずかに彩りを与えてくれる少しの小物も加えて欲しいと思います。

カンダミサコのデスクマットはブッテーロという良質な素材を使っているので、使えば使うほど艶が出てくるし、傷が目立ってきたらブラシ掛けや水拭きで目立たなくすることができます。また、銀面、床、フェルトの三層構造になっていて、革のデスクマットが最も直面する反りに強い構造をしています。

私たちの机上事情に合った小さめのサイズというところも、発売から4年半経っても作り続けていることができる理由だと思います。
机の天板に革を敷くことは、机上用品を揃える基本だと思っています。

デスクマットの上に紙1枚だけ置いて万年筆で書くととても書き味が良くて、気持ちいいですが、その下敷き効果だけでなく他の働きもあります。

私はとても大事なことだと思っていますが、革のデスクマットがあれば、万年筆をその上に安心して置くことができるし、アクセサリーや時計なども同様だと思います。
大切にしているものをなるべく硬いものの上にそのまま置きたくないので、革の上に置くということも革のデスクマットの存在意義なのです。

デスクマットが敷けたら、あとひとつ小物も追加してほしい。
当店の品揃えの中にはペントレーなど様々なものがありますが、その中で私がとても気に入っているものは、借景のペンレストです。
ペンを1本置ける後ろにポストカードを1枚立てられるようになっていて、背景のポストカードでペンのある風景を演出するものです。
当店では、SkyWindさんの写真のポストカードを全て揃えていて、このポストカードと万年筆を組み合わせるために作った商品です。

SkyWindさんは女性の写真家ですが、道具に全くこだわっていなくて、お使いのレンズの倍率やスペックなどを興味津々に聞いても、何を使っているのかよく分かっていないことが多い。
上手な人というのはそういうものなのかもしれない、撮る前からレンズの性能とかカメラが、とかと言っている(それも楽しいことだけど)我々男性とは違っている。
でもその姿勢は、紙1枚と愛用の万年筆1本でまず何を書くかを考える、私が思い描く大人の男の姿勢に近い、理想的な表現者の姿だと思っています。

シンプルに生きる、シンプルに仕事をすることを考えた時、革のデスクマットを敷いてポストカードを1枚飾り、少しの彩りを添えた机上を想像しています。

⇒カンダミサコ ブッテーロ革デスクマット
⇒WRITING LAB.借景のペンレスト(栃・黒檀)
⇒WRITING LAB.借景のペンレスト(ウオルナット)