革の深遠な世界の入り口 ル・ボナーデブペンケース

革の深遠な世界の入り口 ル・ボナーデブペンケース
革の深遠な世界の入り口 ル・ボナーデブペンケース

社会人になってすぐに買ったシステム手帳を大切にしていましたが、革の手入れの仕方を知らず、ただひたすらミンクオイルを塗っていたので、表面が固まったようになってしまいました。
油の塗りすぎは革の毛穴をふさいで呼吸を妨げてしまい、革を殺してしまうことになることを知らなかったのです。
それは私にとってかなり辛い、悔いの残る経験でしたので、それ以降靴を含めた革製品の手入れに対して、臆病になっていました。

ル・ボナーの松本さんと知り合って、正しい革製品の手入れの仕方を教えてもらいました。
使い込んで手入れすることで益々良くなる、エージングする革の良さを知ることができましたし、そういう革を私は使っていきたいと思うようになりました。

革の種類やタンナーの存在も知りました。
動物による革の違いや、カーフとかステアなど牛の年齢による原皮の違いは知っていましたが、同じ原皮であっても、そのタンナーの違いなど、なめし方の違いによって様々なものがあることには思い至っていませんでした。
でもそれらの製品になる前のなめされた革も立派な作品であることを知って、革というものの深遠な世界に魅力を感じるようになりました。
それらを知って、違いを味わうことが革を嗜むという、より大人の革の楽しみ方なのかもしれません。

本革製とうたっているけれど、それ以上でもそれ以下でもないもの。私がそれまで見てきた革製品は大切に革を育てながら使うということを教えてくれるものではなかったので、そういう革の楽しみ方があることに気付きませんでした。

名のあるタンナーの名作革は、普通鞄やハンドメイドの革小物などの高額なものに使われることが多く、私たちが最も身近だと感じられるステーショナリーで使われることは、それまでの私の経験ではありませんでした。
しかし、デブペンケースには世界を代表するメジャーな名作革が使われていて、大切に育てるに価する上質な革の扱いを身に付けるのに最適なのかもしれません。

今回デブペンケースに使われた、ブッテーロとシュランケンカーフはともにル・ボナーさんがその製品によく使われるものですが、非常に対照的な性質を持っています。
ブッテーロは張りのある厚みを感じられる革で、油分を多く含んだタンニンなめしの革です。使い込むとかなり表面に光沢が出てきます。
張りはありますが、表面は柔らかいので傷が付きやすい。でも傷がついたらブラシで磨くと、浅い傷なら目立たなくなります。
ブッテーロの革の手入れはブラシ掛けだけでほぼよいのではないかと思っています。
それで艶が出てきますし、キラキラとした表面になって、とてもきれいに変化してくれます。

シュランケンカーフは柔らかいけれど、とても丈夫で扱いやすい革です。
傷や水にも強いのでエージングは少ないけれど、細かいことを気にせずにどんどん使うことができるし、汚れたら水拭きできれいにすることができる。
柔らかいカーフの革を薬品で縮れさせていますので、自然の状態よりも密度が高くなり、丈夫な革になっているようです。

ブッテーロとシュランケンカーフ、形は同じですが革の違いで全く異なるものになっている。
デブペンケースのブッテーロとシュランケンカーフ。
深遠な革の世界の入り口にあるものだと思っています。

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