製本文庫ノート〜旅日記をつける〜

製本文庫ノート〜旅日記をつける〜
製本文庫ノート〜旅日記をつける〜

普段から日記をつけようと思ってみたこともありましたが続いたことはなく、日記を続けることは諦めています。
しかし、旅行に出た時は毎晩、その日を振り返って何か書いています。
万年筆を使うようになってから旅に出ると必ず書いていて、旅は書きたい気持ちをかき立ててくれるものだと思っています。
今まではノートやルーズリーフ、システム手帳など、その時よく使っていたものに書いていました。それぞれどこかにはあると思いますが散逸してしまっていますので集める努力をしないといけない。でもいつかやっておきたい。
そう思って旅日記を決まったものに書きたいと思いました。
旅行の時だけそのノートを持って行く。年2回くらいしか登場機会はないけれど、用途別のノートというのはそういうものだ。
どういうところに行ったとか、どうしたというのは別の小さな手帳に箇条書きに書いていて、それは休みの日の行動記録として時々役に立つことがあるし、行動を記録することで漫然と休日を過ごしてしまうことが防げているのではないかと思っています。
感情を挟まない箇条書きというのは後から本当に読みやすい。
でも本当に書きたいのは自分がどう感じたかとか、何を考えたかということで、それを家族がテレビを観ている時に万年筆で書くことを旅の夜の楽しみとしてきた。
そういう用途に製本文庫ノートがいいと思っています。
今では作ることのできなくなってしまった紙、リスシオワンは最高の書き味を誇る、まさに幻の紙で、オーソドックスな製本の技術で綴じられている製本は何年もの使用に耐えてくれるはずだし、クロス貼りの表紙も丈夫です。
文庫サイズなので荷物にも入れやすく、かさ張らない大きさです。
旅ノートにこれ以上のものはないと思っています。

私が旅に出る目的はいつも、日常とは違うものを見て自分の仕事や生活など様々なことについて考えることで、見たものが自分にどんな刺激を与えるか楽しみにしています。
今夏の家族旅行は、横浜に泊まって東京を中心にあちこち歩き回わってきました。
お店ばかりを見て、観光には行かないけれど、いろんなお店を見ることは趣味でもあり、仕事にもつながることなので、あちこち見ては色々なことを考えました。
6年振りに訪れた東京は、前回訪れた時とはまた違って見えました。

インバウンドという言葉がまだ一般的ではなかった6年前とは違って、銀座は海外からのお客様を迎える態勢が整っているように思いました。
東京オリンピックが、インバウンドの最期の大波なのか、それともこれからずっと続いて行くきっかけになる最初の大波なのか分からないけれど、街はオリンピックを目指して急ピッチで化粧直しをしているように見えました。
ほとんどのお店のターゲットは完全に海外からの観光客で、私たちからすると落ち着かないように思いましたが、それが東京の役割なのかもしれません。

8月末から代官山で出張販売をすることもあって、最近東京に目が向いていました。東京に行きさえすれば何とかなるのではないかと勘違いしていたような気もします。
しかし、いくら東京で商売をしても感覚が古ければ滅びてしまうし、多くのお店がひしめき合っている東京だからこその厳しさがあると思い直しました。
華やかで大きな街東京から神戸空港に降り立った時、その人の少なさと街の規模にホッとしましたが、時間の流れに取り残されているようにも思いました。

*Pen and message.装丁文庫ノート

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