思考の道具 キャップレス

思考の道具 キャップレス
思考の道具 キャップレス

大して難しいをことを考えるわけではないためか、机に向かって考えながら書くよりも、立ったまま書く方が集中力が発揮できるような気がします。
これは立った姿勢の方が体中の血のめぐりが良いからなのではないかと思っています。
外山滋比古先生が「思考の整理学」の中で言われていた、脳も体の一部なので体の血の巡りがよくなると脳も活性化されて当然だという説を信じているということもあります。

立ったままで書くことに一番適した場所だと私が思っているのは電車の中です。
電車の中で書き物がはかどると言う人は多く、周りの人皆が知らない人なので話しかけられたりせず、思考を妨げられず書くことに集中できるからなのだと思います。

同じ理由でカフェなども書き物に適した場所なのかもしれませんが、カフェで立ったまま書き物をしているのはあまりにも奇異に見られてしまう。
そういえば最近では勉強を禁止しているカフェもあるようです。
書き物が勉強にあたるかどうか議論しても仕方なく、そういうお店ではやはり書き物はし辛い。

ちなみに電車の中で書き物をするときに車両の揺れで文字が乱れるのを気にしてはいけません。机に向かった状態と同じわけにはいかないのですから。
また、電車で座席に座ることができて、これでいつもの状態に近いコンディションで書き物ができると安心してはいけない。
例えば膝の上に机のように鞄を置いて、その上に大判のノートを広げて書こうとしても、電車の振動が紙面に伝わって非常に書きにくい。
ノートなどは手に持ったままで書く方が電車の中での書き物を少しでも快適にするための必要条件です。

立った姿勢であるいは座っていても書きやすいノートとしてWRITING LAB.のメモノートは非常に使いやすいし、私はそのためのノートだと思っています。
短い辺が綴じてある縦長で、ハガキサイズという表紙も中紙も後ろに折り返せるしなやかさのある最小のサイズ、底革は厚くしっかりしたものを使っているなど、立ったままで書くという目的のために全ての素材サイズが機能を持っている。
電車の中で立ったまま書くためには吊革を持たずに揺れに耐えられる足腰と足の位置取りも大切なことです。
無闇に踏ん張らず膝を柔らかく振動を吸収するようにする。
理想的な足の位置取りは走っている時は進む方向に向かって、止まる時や走り出す時は進行方向に垂直にすると、かなり快適に電車の中で快適に書くことができます。
足の位置を移動させることが無理なら、進行方向に対して斜めに構えるとカーブの揺れにも、発車停車のショックにも耐えられる。
ちなみにこういう時の鞄はシュルダーストラップ付に限りますね。

余計な話が続いてしまいました。
電車の中や立ったままの姿勢で使いやすいメモ帳/ノートとして、WRITING LAB.のサマーオイルメモノートがあるわけですが、同じくそのような条件で使うのに適した万年筆はパイロットのキャップレスだと多くの人も同意して下さると思います。
キャップを外さなくてもいいということは片手でノートを持った状態でも書き始めることができ、仕舞うことができる。
キャップレスシリーズは何種類かのものがありますが、それぞれ役割が違うと私は思っています。

立ったままや電車の中などで書くための携帯用にはキャップレスデシモが最適で、キャップレスが50年近い歴史の中でたどりついた答えだとさえ思えます。
スリムで軽いアルミ製のボディを採用していて、持ち歩くことが前提に考えられているのは、このキャップレスデシモだけなのです。
今まで中間の色のボディだけでしたが、黒、赤など定番売れ筋の色や極細のペン先の追加など、キャップレスデシモの商品力はかなり高まっています。

キャップレスの機能の効用は外出時だけではありません。
例えば会議や打ち合わせの席で人の話を聞いて書く、また聞いて書くということを繰り返すような時。
でもそういう席でガチャガチャと音を立ててペン先をノックして出すのが無粋だと思う人にはキャップレスフェルモがあります。

キャップレスフェルモはノックではなく、尻軸を回転させることでペン先を繰り出しますが、ノック音を出さずにスマートにペン先が出てきます。
ボディのバランスも先端に重心があって立てて筆記するのに向いているノック式のキャップレスに対して、フェルモは少し後ろに重心がありますので中心部周辺を握って寝かせて筆記する人にも向いています。
ボディカラーも落ち着いた色のものが用意されていて、思考のためという個人的な道具であるキャップレスデシモに対して、フォーマルなものに仕上がっています。

万年筆を使いだすと何でも万年筆で書きたくなりますが、すぐに書き出せる機能性が増えると、ますます万年筆を使えるシーンが多くなったと思います。

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