万年筆銘木軸こしらえ長軸

万年筆銘木軸こしらえ長軸
万年筆銘木軸こしらえ長軸

工房楔の永田篤史さんが、当店オリジナルとして製作してくれている万年筆銘木軸こしらえの、ボディを1cm長くした「こしらえ長軸」を製作してくれました。
こしらえはパイロットカスタム742・カスタムヘリテイジ912のペン先ユニットを使うことができます。
太さに対して短めのデザインはコロンとしていて、私は理想的な縦横のバランスだと思っています。
ただ、書く時にキャップを尻軸はめて書くと、天然無塗装の木故に尻軸にキャップ跡がついてしまいますので、その使い方はおすすめできません。
そういったこともあって、こしらえのボディは短いとたびたび言われていました。
その都度私は、これはモノとしての美しさを優先した寸法なので、そのまま使っていただきたいと説明してきました。
カスタム742・カスタムヘリテイジ912のペン先のサイズだと、見た感じのバランスからこのボディサイズが合っているのではないかと思っています。

昨年7月に工房楔の永田さんと開催した「Pen and 楔 福岡展」で、こしらえをお使いのお客様方から長いボディのものをオーダーされました。
お客様の強いご要望もあるということで、やはり長いボディのこしらえも作ろうという話になりました。
どうせ作るのなら、長さだけでなくひとつ大きなペン先を持つカスタム743も使えるようにしたい。そこでキャップの奥行きを大きく取り、大き目のペン先も入るようにしました。カスタム743も742・ヘリテイジ912もネジ径は同じなので、こしらえ長軸には全てを使うことができます。

そもそもカスタム743・742(912)の違いは、ペン先の大きさの違いによる書き味の違いで、それは極端に柔らかいペン先フォルカンが一番分かりやすい。
カスタム742(912)の方が743よりも柔らかいため、筆圧のかけかたにコツがあり、743の方が踏ん張りが利くような粘りがあるので初めてでも使いやすい。
SFやSMなどの軟ペン先にも同じことが言えて、言葉で表現すると柔らかいカスタム742・カスタムヘリテイジ912、柔らかさの中に粘りがあって意外と扱いやすいカスタム743ということになります。

こしらえとこしらえ長軸、それぞれの存在価値は違うと私は思っていて、キャップを閉めた時のプロポーションの良さはこしらえ、キャップを尻軸につけて書くことに慣れている方の筆記しやすさはこしらえ長軸になります。
対応するコンプロットで言えば、こしらえは全てのサイズのコンプロットに入りますが、こしらえ長軸はコンプロット1ロング、4ロング、10、ということになります。
そんなこしらえが、長軸の登場で2種類のボディサイズから選べるようになりました。

⇒銘木万年筆軸「こしらえ」

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⇒2016.4.8「銘木万年筆軸 こしらえ」
⇒2016.10.14「こしらえ~用途で考える素材選び~」
*前の記事「ペリカンM600ターコイズホワイト」