ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~

ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~
ペリカンM800バーントオレンジ~年代ごとの味の違いを楽しめる万年筆~

ペリカンM800をずっと使っています。
最初に自分で買った万年筆で、もう20年近く使い続けていますので、ペン先が馴染んで本当に使いやすくなっています。

M800は書くことにおいて完璧なサイズ、バランスを持った万年筆だとよく言われていますが、私も長く使うほどにそう思えるようになってきました。
しかし、この万年筆を使い始めたばかりの時は、どうやって使えばいいのか持て余していました。
キャップを尻軸につけて書きたいけれど、後ろが重いような気がしてどこを握って書いていいのか分からない。キャップを尻軸につけずに書くようにすると何とか普通に使うことができましたが、キャップをつけて力を抜いて、ペンの重みで書くのがこの万年筆の書き方だと今では理解しています。

そう考えるとペリカンM800は使い手がどこまで万年筆に慣れているか試されるペンだということになります。
言い換えるとこのペンに慣れると、力を抜いてペンの重みで書くという、万年筆の書き方を習得できるということにもなります。
今すぐに書きやすい万年筆を選ぶのも万年筆のひとつの選び方ですが、最初は扱いにくいかもしれないけれど、手が慣れてくると必ず書きやすくなってくれる万年筆。
長く万年筆と付き合うつもりなら使いこなしに時間がかかる万年筆を選んでみてもいいのではないかと思います。

ペリカンM800は1980年代から、価格もデザインもほとんど変わらずに作り続けられています。
重さ、バランスなど完璧なので、変えようがないのかもしれませんし、価格はまさに企業努力だと思うけれど、それはなかなかできないことだと思います。
変わらないM800の中でも、ペン先だけは細かな変更を繰り返していて、年代によって書き味が多少違っているのは、お客様を飽きさせずに長く惹きつけるこの万年筆の魅力だと思います。
少しマニアックかもしれないけれど、M800の年代ごとのバリエーションを揃えて書き味を楽しむようなところに、私はとても興味をそそられます。

縞模様が特長のM800は不定期に定番色とは違う、特別な色のボディが発売され、このたびバーントオレンジが発売されました。

イタリアの万年筆メーカーがオレンジ色で万年筆を作ると、華やかで瑞々しい、果実のような色合いで仕上げてきますが、ペリカンのオレンジ色は重厚な落ち着きを感じさせるものに仕上がっています。
不定期に発売されるペリカンM800の限定品ですが、今年は当たり年になっていて、このバーントオレンジの前には、シルバー金具で透明ボディのM805デモンストレーターが発売されました。
そして12月にはボディにピストンなどのパーツ名が刻印された、まさに吸入機構を解説するデモンストレーションペンM805デモンストレーター刻印ありが発売になります。

書くことにおいて、完璧な機能性を感じさせてくれるペリカンM800だからこそ、何本も揃えて、それぞれの味の違いを長く楽しむことができるのではないかと、これも万年筆の楽しみなのだと思います。

⇒Pelikan M800バーントオレンジ 万年筆
⇒Pelikan K800 バーントオレンジ ボールペン