ペリカンM600ヴァイブラントオレンジと専用に誂えたペンシース

ペリカンM600ヴァイブラントオレンジと専用に誂えたペンシース
ペリカンM600ヴァイブラントオレンジと専用に誂えたペンシース

ペン先調整の専門的な話になってしまうけれど、寄りを強くしてインク出を絞った万年筆の調整を私は好みます。
そうするとどのようになるかというと、ペン先は硬くなるけれど左右が一体化したような滑りが得られ、インクの濃淡が出やすく、筆圧の加減で文字の強弱がつけられます。
もちろんそれは好みであって、インクが出が多く柔らかいペン先を好む人もたくさんおられることは承知しています。ペリカンの特長はインク出が多い豪快な書き味でもあるので、あくまでも個人的な好みのひとつです。

ペリカンは今年創業180周年を迎えていて、数々の限定品を発売してきました。
記念すべき年を締めくくる限定品として発売されたM600ヴァイブラントオレンジは、明るく瑞々しいオレンジ色で注目されています。
それはペリカンを象徴するモデルM400とM800の中間のサイズで、重さは軽いM400寄り、太さはM800寄りという、それぞれの良いところ取りのプロポーションであるM600がベースということにも理由があるのかもしれません。

M600という、女性の方にも扱いやすい軽いボディのコントロールしやすい万年筆だからこそ、前述したペン先の寄りを強くした絞った調整がハマると改めて思いました。
ペン先を固く絞ることで、どうしても背開き気味になるM600のペン先に一体感が生まれ、別もののような滑りが得られる。
そんなペン先の調整に共感して下さる方がおられたらいいなと思う。
ホームページでおまかせ調整のコメント欄に「12/7のペン語りの調整で」と書いていただけたら、このように調整いたしますのでぜひお申し付け下さい。
店舗でご購入のお客様にはいつも対面で調整していますので、興味のある方は試していただきたい調整のひとつです。

M600ヴァイブラントオレンジの発売と同時に、カンダミサコさんに専用ペンシースも作っていただきました。
定番のペンシース同様、外革はシュランケンカーフを使っていますが、ロゴは金の箔押し、牛革の内張りも施していますので定番ラインより豪華な仕上がりです。
内張りを施すことでペンシース本体がしっかりして、万年筆を収納していてもより安心感があります。
今までもM600の限定品発売の時には、カンダミサコさんがそれぞれのイメージに合わせたペンシースを作ってくれていて、当店らしい企画だと思っています。限定生産ですが、この華やかな万年筆とともにぜひお使い下さい。

M600ヴァイブラントオレンジを気にされる方が多いのは、バランスがちょうどいいM600がベースだからかもしれないけれど、オレンジという元気になれるような、パワーのある明るい色だからなのかもしれません。
私は黒っぽいものばかりを好んできたけれど、モノから得られる元気もあるのかもしれないと思うようになりました。

*特別生産品 スーベレーン600 ヴァイブラントオレンジ
*ペリカンヴァイブラントオレンジ用1本差しペンシース

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⇒2015.10.2「カンダミサコさんの特別仕様ペンシース」

*前の記事「神戸の職人さん」